【読みだしたら止まらない本 11】リプレイ / ケン・グリムウッド
ニューヨークの小さなラジオ局で、ニュース・ディレクターをしているジェフは、43歳の秋に死亡した。気がつくと学生寮にいて、どうやら18歳に逆戻りしたらしい。記憶と知識は元のまま、身体は25年前のもの。株も競馬も思いのまま、彼は大金持に。が、再び同日同時刻に死亡。気がつくと、また――。人生をもう一度やり直せたら、という窮極の夢を実現した男の、意外な、意外な人生。
先日の記事で書いた「デジデリオ」は、自分は何回か生まれ変わっているかもしれないけれど何も覚えてはいない、というノンフィクションでしたが、この本は記憶を持ったまま若い頃の自分に戻るというフィクションです。
人生をやり直せたら...あのときにもう一度戻れたら...そういう誰もが一度は考えることが現実になったら、果たして自分の思い通りの人生になるのでしょうか?
一度失敗しているのだから、2度目は間違えない?
そういえば、失敗を挽回しようとして”リプレイ”をするたびに、成功するどころか事態がどんどん悪化していくという映画があったような気が...
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