【読みだしたら止まらない本 22】 地獄の使徒 / グレン・ミード
29人の人間を残虐に殺した(死体はすべて内臓を抉りだされたあと焼かれていた)悪魔の使徒と異名をとった連続殺人犯の処刑にFBIのケイト・モランは立ち会う。彼はケイトの婚約者とその娘も手にかけていた。使徒処刑からしばらくたって彼の手口とそっくりの殺人事件がアメリカ、パリで相次ぐ。使徒は甦ったのか、それとも模倣犯か?不可解な事件を解決すべく、ケイトは捜査に乗り出すが…。
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死刑を目前にした連続殺人犯が告白する。他は全部認めるが、あの二人だけは違う。殺したのは俺じゃない...。
冒頭はアーサー・ヘイリーの「殺人課刑事」とよく似たエピソードから始まり、死んだはずの犯人の手口とよく似た殺人事件がふたたび起こります。
FBI特別捜査官のケイトは再捜査を始めますが、犯人の仕掛けた罠にはまり味方のはずの同僚にも追われることに...
本書はグレン・ミードの6作目になりますが、「雪の狼」並みのスケールを持った物語というのはそうそうネタが余っているはずもなく、5作目と同じくややありきたりなサイコ・スリラーといったところ。
とはいうものの、スピーディーでスリリングな展開の物語は最後まで楽しめます。
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