【読みだしたら止まらない本 15 】暗号名レ・トゥーを追え / チャールズ・マッキャリー

1963年11月1日、南ヴェトナムのゴー・ディン・ディエム大統領がクーデターで殺害され、その3週間後にジョン・F・ケネディー大統領がダラスで暗殺された。CIAの工作員ポール・クリストファーは、この二つの事件にはなんらかのつながりがあると直感し、調査に乗り出す。ゴーの親族から「レ・トゥー」という謎めいた言葉を聞き出した彼は、陰謀の糸をたどってヴェトナム、スイス、イタリア、コンゴへ飛び、二つの事件の背後に潜む驚くべき真相を知った。
1963年11月22日に起こったケネディ大統領暗殺事件。
その約20日前、1963年11月1日にベトナム共和国(南ベトナム)の軍事クーデターにより、ゴー・ディン・ディエム大統領と弟のゴー・ディン・ヌーは暗殺されています。
本書の作者は元CIA職員、チャールズ・マッキャリー。
ケネディー大統領暗殺の真相は事件から55年経った現在でも明らかになっていませんが、この小説に書かれた仮説は結構説得力があり、なによりもこの二つの暗殺事件を結び付けて語られたことがほとんどないということがむしろ、真実味を深めている感じがします。
本書の出版は1993年。すでに絶版です。
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