【読みだしたら止まらない本 8】予備審問 / リドリー・ピアスン
カリフォルニア州の風光明媚な町カーメルで、死体が続けて二体発見された。いずれも、自動車の中で排気ガス自殺をしたものと見なされたが、元鑑識捜査官のディウィット部長刑事は、他殺と判断していた。邪悪な妨害を受けながらも、執念の捜査を続けるディウィットは、遂に犯人を突きとめる。だが、彼は知らなかった―。この時から、本当の闘いが始まることを。意想外の展開で魅了する傑作サスペンス。全米ベストセラー。
リドリー・ピアスンはアメリカの作家。日本での知名度は低いと思いますが、この本はミステリーとして中々の名作だと思います。
主人公がやるせない境遇と折り合いをつけながら、元鑑識捜査官の経験を生かして捜査を進めていく様子が興味深い小説です。
日本語のタイトルの通り予備審問のシーンはありますが、小説の中でとりたてて重要なシーンというわけでもありません。原題のprobable causeは直訳すると推定原因。法律的には逮捕・起訴を正当化する充分な根拠、という意味だそうです。
例によってこれもまた絶版です。
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