【読みだしたら止まらない本 6】神の拳 / フレデリック・フォーサイス

2019年5月4日

1990年、イラクに技術協力していたロケット砲弾開発の世界的権威ジェラルド・ブル博士がブリュッセルで暗殺された。数日後、サダム・フセインはクウェートに侵攻。アメリカを中心とする多国籍軍は、サウジアラビアで戦闘の準備を進めた。その頃、イラクからの電波が傍受された。「“神の拳”がまもなく手に入る」。“神の拳”とはなにか?フセインは何を考えているのか?―学者や諜報機関のベテランが情況分析を試みる。その結果、詳細な情報入手のため、ある男にバグダッド潜入員として、白羽の矢を立てた―。徹底した取材とストーリー・テリングの天賦の才が結実した、迫真の傑作長編。

 

カナダ出身のジェラルド・ブル博士――火砲の天才的設計者がブリュッセルで1990年3月22日に殺害された事件は事実であり、博士がイラクのために設計していた口径1メートル、全長156メートルというスーパーガンの部品がヨーロッパ各地で輸出を差し止められたという事件も事実です。

スーパーガン計画は部品が足りず頓挫したということになっていますが、実際にはどうなっていたのでしょうか。

1990年8月2日にイラクはクウェートに軍事侵攻。翌1991年1月17日に多国籍軍がイラクに空爆を開始し、湾岸戦争が始まります。
イギリス特殊空挺部隊(SAS)のマイク・マーチン少佐は、イラクがなにか隠しているという情報から、イラク内部のスパイに接触してその兵器の正体を探るという任務を帯びてバグダッドに潜入します。

湾岸戦争は平成3年の出来事。御代替りの今年、平成の初めの頃に世界で何が起こっていたのかを思い起こすのもいいかもしれません。
この本も、すでに絶版です(毎回こればっか)。

読書

Posted by takumi-ya