三脚沼(3)GITZO 407L + Manfrotto ジュニアギアヘッド #410
GITZO 407L
エレベーター付きアルミ3型3段、GITZO 407Lは1990年頃に僕が初めて買った三脚。当時は同じジッツオの雲台、524Bを付けていました。
主に使っていたカメラはニコンF4s。
407Lは1997年ごろにはG312と型番が変わってマイナーチェンジされ、その後G1312、G1312mkⅡと変わっていきました。おそらく2007年頃までには生産が終わっており、2008年の写真用品年鑑にはアルミ三脚は3種類しか載っておらず、ジッツオのアルミ三脚自体がその頃に終息したようです。
カメラを趣味として始めた頃、フランス製の聞きなれないメーカーの三脚があるのを知ってカタログを見てみると、アルミの精錬方法からこだわりを持って作られています、というようなことが誇らしげに書かれていたのを覚えているので、時代の流れとはいえちょっと寂しさを感じます。
ジッツオを買った理由
この三脚を買った当時、カメラ友達がクイックセットのハスキーを使っていて、三脚はハスキーかジッツオを買っておけば間違いないという意見の持ち主でした。
ハスキーもエレベーター付きですが、ジッツオのようなストッパーが無く、ロックを緩めるとエレベーターが一気に落下するという特徴(欠点)があります。
また、ハスキーは脚の開脚角度を変えられず、ローアングルができない(エレベーターを逆さにすれば可能)ということもあり、この2つの違いがジッツオを選択する決め手だったような気がします。
実物を見ずに注文し、自分で買ったジッツオが初めて見るジッツオでしたが、ハスキーの「厚くて硬い」武骨さとは違う、「薄くて硬い(ような気がする)」武骨さのジッツオに感動し、脚のロックを緩めてパイプを引っ張ると中の気圧が下がり、手を離すとパイプが引っ張られて戻るという隙間のなさが凄いなあと思った記憶があります。
パイプの継ぎ目からは空気が抜けにくいので、パイプの上部に空気抜きの穴があります。
Manfrotto ジュニアギアヘッド #410
マンフロットは’94年頃にギアヘッド#400というギア雲台を発売しましたが、当時の定価88,000円(税別)、重量2.6kgときてはさすがに手を出そうとは思いませんでした。すると1995年12月にお手頃価格の#410が登場。当時の定価は28,000円(税別)。すぐに買いました。
3方向のギアノブがあり、ぐるぐる回すと少しずつ動いていきます。角度を一気に変えたいときは、ノブの根元についている波型の薄いノブを回すとギアがフリーになって自由に動かすことができるようになります。
ギヤ雲台の特徴
普通の雲台はロックを緩め、構図を決めてレバーやノブを締めて固定する、という操作をします。程度の差はありますが、多くの雲台は締めるときに微妙に構図がズレます。
ギア雲台は緩める、締めるという動作がなく、ギアを回して構図を決めた時点で固定されています。また、微動がやりやすいのも特徴です。
欠点も...
この雲台の欠点は大きい、高い、重いと三拍子揃っていますが、その上大きすぎるクイックシューと、動作が固すぎるシュープレート取り外しレバーが拍車をかけるという念の入れようです。
クイックシュープレートは6×7に合うような大きいサイズなので、35ミリカメラを使うときには小型のクイックシューを付けて使っていました。
シューの取り外し操作はロック解除ボタンを押しながら固いレバーを動かしますが、かなり力を入れないと動かず、外れるときは一気に外れるので何度も指を挟んで痛い思いをしました。
欠点は多いのですが、ノブを回すだけで構図を微調整できるという絶大なメリットには代え難く、長いことメインの雲台として使っていました。
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