カメラ雑談 太ネジと細ネジの話

2019年11月24日

一般的なカメラには底板に細ネジ用のネジ穴があります。
雲台と三脚を連結するネジは、たいていの場合、小型の三脚にはカメラと同じサイズの細ネジ、中~大型の三脚には太ネジ(抜いてひっくり返すと細ネジ)が使われています。

 

太ネジと細ネジ

左がカメラ用の細ネジ、右が雲台取り付けプレートの太ネジ
コンパクトカメラや35mm一眼レフカメラの底には細ネジ用のネジ穴

 

太ネジ=3/8-16UNC 外径が3/8インチ(9.5mm)
細ネジ=1/4-20UNC 外径が1/4インチ(6.35mm)

ネジの寸法は大別してメートルねじ(ISO、旧JIS)、インチねじ(ユニファイ、ウィット)に分かれ、ネジ径とネジ山の密度でサイズが決まっています。

UNCはユニファイ並目ネジという規格で、20UNCは1インチ辺り20山を表します。ネジ山とネジ山の間の長さをピッチといい、ピッチサイズによって並目、細目等の呼び名があります。

雲台プレートのネジ(凸)をオス(雄ねじ、おねじ)、カメラの底にあるネジ穴(凹)をメス(雌ねじ、めねじ)といい、ボルトとナットでいえばボルトがオス、ナットがメスになります。

電源のコンセントやイヤホンプラグ等も挿すほうがオス、挿される方がメスという呼び方をします。英語でもmaleとfemaleです。
そのうちにこれらの呼び方がポリコレ的に正しくないと誰かがネジ込んできて、論争になるのではないかと想像しています(笑

とまあネジの話をすると長くなるので止めますが、カメラ用のネジとしては太ネジ、細ネジを押さえておけば十分です。

 

太ネジと細ネジの変換

変換アダプター

三脚の雲台取り付けネジが細ネジで、雲台が太ネジの場合、3/8→1/4インチ変換アダプターを付けると取り付けできるようになります。

太ネジサイズのめねじ穴

 

変換アダプター

アダプターはいくつかのメーカーから販売されていますが、高さが5mm~11mm程度の範囲で数種類ありますので、使用する雲台等に合ったサイズを選びます。
また、マイナスみぞ部分のサイズが若干違ったり、裏側が平らなものや斜めに切ってあるものがあり、取り付ける部分の形状によっては微妙にはみ出して段差ができてしまうことがあります。

 

 

 

アダプターを付けて細ネジサイズに

 

このアダプターにはコインで回す溝(マイナスみぞ、スリワリみぞ)があり、通常はコインやコインドライバーで回せますが、写真左のものは溝の幅が狭く、コインが入りません。
この溝のサイズは規格で決まっているのか知りませんが、たまにこういうのもあります。

左のアダプターは溝が細い

 

ビットタイプのコインドライバー

 

わりと太目で重量があります

 

ほぼ100円サイズ
厚さも同じくらい
普通は入りますが...
入らないのもあります

 

先日、雲台に付いていた変換アダプターを外そうとしたら、マイナスみぞが細いタイプでした。

1円玉もコインドライバーも入らず、結構固く締まっていたためなかなか外せませんでした。普通のマイナスドライバーでは幅が狭すぎ、緩く締まっていれば片側だけ引っかかれば回せるのですが、今回のはダメでした。

コインドライバーをもう一つ買って薄く削ろうか、などと考えながらガラクタ箱の中を漁っていると、以前使ったステーの切れ端が出てきました。幅と厚み、先端のカーブがちょうどいい感じになっています。

ホームセンターで買ったステー

試しにこれで回してみると、簡単に外すことができました。また使うことになるかもしれないので、今はカメラ用小物入れに入れてあります。

 

ソケットレンチにも1/4インチと3/8インチ

1/4インチと3/8インチといえば、ソケットレンチの差し込み角の寸法にも1/4インチと3/8インチがあります。

下の写真のソケットレンチはいずれも10ミリですが、差し込み角は左から1/4インチ、3/8インチ、1/2インチになっています。
いずれも世界共通の規格です。

10ミリのソケット
左から1/4インチ、3/8インチ、1/2インチ

カメラ用で1/2インチは無いと思いますが、カメラネジとソケットレンチで同じ1/4インチと3/8インチというサイズが使われています。
数字が同じなのは何か理由があるのかたまたまなのか知りませんが、あまり直接関係がないと思われるカメラネジとソケットのサイズの数字が世界共通の規格になっているというのは面白いですね。
そーいえば標準フォンプラグも1/4だし、このサイズはインチの世界では使いやすい寸法なのかも。