foobar2000 最初の一歩

2020年6月26日

foobar2000

foobar2000はWindows用の音楽プレーヤーです。
以前はiTunesでCDの取り込みから音楽再生までしていました。iTunesは操作は簡単ですが、意に沿わないことをいろいろしてくれるので使用頻度が徐々に減っていき、今はEACでCDを取り込み、foobar2000で再生しています。

foobar2000は細かい設定ができ、使用者の望むようなカスタマイズができる反面、日本語化されておらず、設定方法も癖があって慣れていないと少々わかりにくいところがあります。

iTunes以外で、foobar2000ほど面倒でない音楽再生ソフトを使いたい方にはMusicBeeあたりがおすすめかも。

foobar2000のダウンロードとインストール

ダウンロードはこちらから。

公式サイト   ダウンロード

Components

foobar2000にはComponentsと呼ばれるプラグインがたくさんあり、必要な機能を追加することができます。
Componentsは公式サイトや作者サイトからダウンロードし、インストールします。

インストール方法:メニューの File > Preferences > Components 画面で、Installボタンを押すか、ファイルをドラッグ&ドロップする。

Componentsはこちらでチェック。

公式サイト Components

User Interface

Columns UI

インターフェイスのカスタマイズができるComponents。

Columns UI

レイアウトの変更方法は少しわかりにくいのですが、例えば File > Preferences > Layoutにある、Artwork / Filter / Filter と並んでいる部分が2枚目の写真の赤い線で囲った部分になります。

赤枠内が左からArtwork view、filter、filterという並びになっています。

これを変更するには、上にある Horizontal Splitter を右クリックして必要なものを追加し、移動はMove up / down、不要なものは削除する(Remove Panel)という手順で行います。

レイアウトを複数作りたい場合は New ボタンを押して新しいPresetを作成します。

Facets

iTunesのようなUIに変更できるコンポーネント。

公式サイト


Sound

Output

foobar2000はアウトプットデバイスを File > Preferences > Playback > Output > Device から選択します。

WASAPI

WASAPIのコンポーネントをインストールすると、Windowsのミキサーを通さずに出力して高音質再生が可能になります。

WASAPI output support

インストールすると Device にWASAPIの項目が増えます。
通常はWASAPI(event)で、使用するオーディオデバイスを選択します。

オーディオデバイスのプロパティでも設定が必要になります。
音量アイコンを右クリック > サウンドの設定 >サウンドコントロールパネル > 使用するオーディオデバイスをクリック > プロパティ > 詳細タブで「排他モード」にチェックを入れます。

Resampler

リサンプラーは例えばサンプリングレートが44.1kHzの音源を2倍の88.2kHzで再生するというように変換する機能です。foobar2000には標準のリサンプラーの他に、有志が公開しているコンポーネントもあります。

リサンプラーは使った方がいいというものでもないので、とりあえず試してみて好みの音になるようなら使う、というくらいでよいと思います。

SRC Resampler(ecret Rabbit Code resampler)

SRC Resamplerはデジタル化で失われた高域の周波数帯を合成して補完する機能があります。

例えば44.1kHzの音源は、人間の可聴域を超えるため不要として20kHzまたは22kHz以上の周波数をカットしています。
可聴域外でも音質や聴感に影響があるという意見もあり、パイオニアのCDプレーヤーには1993年ころからレガートリンクコンバージョンという同様の高域補完機能が搭載されていました。

ダウンロード

補完機能はいくつか選べるようになっていますが、日本語の情報が少ないのでよくわかりません。
検索して見つけた一応それっぽいものを引用しておきますので参考にしてみてください。

https://metacpan.org/pod/Audio::LibSampleRatehttps://github.com/erikd/libsamplerate

SRC_SINC_BEST_QUALITY
This is a bandlimited interpolator derived from the mathematical sinc function and this is the highest quality sinc based converter, providing a worst case Signal-to-Noise Ratio (SNR) of 97 decibels (dB) at a bandwidth of 97%.
This is the default converter for src_simple and new.

SRC_SINC_MEDIUM_QUALITY
This is another bandlimited interpolator much like the previous one. It has an SNR of 97dB and a bandwidth of 90%. The speed of the conversion is much faster than the previous one.

SRC_SINC_FASTEST
This is the fastest bandlimited interpolator and has an SNR of 97dB and a bandwidth of 80%.

SRC_ZERO_ORDER_HOLD
A Zero Order Hold converter (interpolated value is equal to the last value). The quality is poor but the conversion speed is blindlingly fast.

SRC_LINEARA
linear converter. Again the quality is poor, but the conversion speed is blindingly fast.

SRC_SINC_BEST_QUALITY
これは数学的なsinc関数から導出された帯域制限された補間器であり、これは最高品質のsincベースのコンバーターであり、97%の帯域幅で97デシベル(dB)の最悪の場合の信号対雑音比(SNR)を提供します。
これは、src_simpleおよびnewのデフォルトのコンバーターです。

SRC_SINC_MEDIUM_QUALITY
これは、前のものと非常によく似たもう1つの帯域制限補間器です。 SNRは97dB、帯域幅は90%です。 変換の速度は前のものよりもはるかに高速です。

SRC_SINC_FASTEST
これは最速の帯域制限補間器であり、97dBのSNRと80%の帯域幅を備えています。

SRC_ZERO_ORDER_HOLD
ゼロ次ホールドコンバーター(補間値は最後の値と等しい)。 品質は劣りますが、変換速度は途方もなく高速です。

SRC_LINEAR
線形コンバーター。 ここでも品質は劣りますが、変換速度は途方もなく高速です。

SoX Resampler

高域補完は不要で高音質を求めたい向きにはこちらがおすすめかも。
ダウンロードのページでは4種類(無印、mod、mod2、src)のfoo_dsp_resampler_0.8.3がありますが、「mod」は指定した周波数をリサンプリングしない、「mod2」は指定した周波数をリサンプリングするということのようです。「src」はよくわかりません。
ブログなどで記事を書いている人はmod2を使っている人が多いようです。

ダウンロード

コンバート

foobar2000はファイル形式を変換するときのフロントエンドとして使用できます。
例えばCDからインポートしたWavファイルをMP3やFLACに変換するのに使えますが、変換するためのエンコーダーのインストールが必要なものもあります。

曲を選び、右クリックから変換や設定をします

LAME(MP3エンコーダー)

LAMEは高音質で定評のあるMP3エンコーダーです。

公式サイト  ダウンロード

OSが64bitなら「LAME 3.100 64bit」(2019年6月1日時点)をダウンロードし、解凍したフォルダー内にある「lame.exe」を使用します。
foobarをインストールしたフォルダーに移動するなどしておくとわかりやすいでしょう。

FLAC

FLACは不可逆圧縮のMP3とは違い可逆圧縮になっているので、圧縮音源を避けたい場合はこちらがおすすめ。FLACはエンコーダーのインストールが必要です。

公式サイト  ダウンロード

Windowsであれば「FLAC for Window」から「flac-1.3.1-win.zip」(2019年6月1日時点)をダウンロード。解凍したフォルダー内のwin64またはwin32フォルダーからflac.exeを使用します。
foobarをインストールしたフォルダーに移動するなどしておくとわかりやすいでしょう。

ファイル編集

foobar2000とは直接関係ありませんが、ファイル編集に便利なソフトを紹介しておきます。

タグ編集

コンバートしたファイルにジャケット写真を埋め込んだり、タグを編集するのに使うソフト。
下の2本があればたいていのことはできます。

Mp3tag

公式サイト

STEP_K

エクセル風タグエディター SuperTagEditor/STEP/STEP_M の Unicode 対応版。

公式サイト  Vector  窓の杜

音声波形編集ソフト

SoundEngine Free

.wavファイルの編集ができるソフト。曲の一部をカットしたり、フェードイン・フェードアウト、曲の連結などができます。

窓の杜

SoundEngine Pro

SoundEngine Freeではできない.mp3の編集ができます。

窓の杜

Audacity

海外産ですが日本語化されています。

窓の杜