三脚沼(4)GITZO G1228 + 梅本製作所 SL-50ZSC

GITZO Mountaineer G1228

現在は当たり前になっているカーボンファイバー製の三脚は、この1本から始まりました。
世界初のカーボンファイバー三脚、GITZO マウンテニア G1228 二型4段三脚です。1994年9月のフォトキナで発表され、同年に販売が開始されました。

脚にはウレタンのクッションを付けています

 

1994年のフォトキナ

94年のフォトキナといえば、プロ用のデジタルカメラを初めて本格的にアピールしており、片やフィルムカメラも全盛期といっていい頃で、コンタックスG1、キヤノンEOS-1n、オリンパスOM-3Tiなどが発表されたときでもありました。
そのわずか数年後、1997年あたりを境にデジタルカメラが急速にフィルムカメラ市場を侵食していき、2001年頃には出荷台数で逆転します。

1994年を境に三脚はカーボンの時代へ、カメラはデジタルの時代へ舵を切ったという、ある種エポックメイキングな年でもあったわけです。

購入顛末

さて、そのG1228ですが、発売時の定価は70,000円でした。サイズから考えるとかなり高価でしたが、その軽さからは想像できない剛性感が気に入って発売後すぐに購入した記憶があります。
また、価格は2~3年後に77,000円に改定されています。

僕が当時G1228と組み合わせていた雲台はジッツオの#376でした。
現在のジッツオ・オフセンターボール雲台の原型となった雲台で、それまでのオフセンターボール雲台では本体と一体で動かなかったボール固定部が回転するようになり、より自由な操作性を得た雲台です。
世の中に自由雲台という雲台はたくさんありますが、ジッツオのオフセンターボール雲台はコピー品も見あたらず、世界で唯一無二の自由雲台です。たぶん。

#376は重量が720gと少々重いので、G1275Mが発売になったときに買い替え。これも世界初のマグネシウム製の雲台で、重量は540g。「M」無しのアルミ合金製G1275に比べて25%くらい軽量化されています。

その後、G1275Mを別の三脚に付けたためベルボンのマグネシウム雲台、PH-263を付けてしばらく使った後、梅本製作所のSL-50ZSCに交換して使用中です。

発売後、早くも四半世紀を経過したジッツオ マウンテニアの2型4段は、現在はGT254xという型番になっていて、全伸高165.5cmのノーマル版(GT2542)と179cmのロング版(GT2543L)の2種類があります。

 

梅本製作所 SL-50ZSC

梅本製作所はケンコーやスリック、ハンザなどの雲台をOEM製造していたメーカーですが、2010年頃に自社製品として3種類の自由雲台を発売しました。
プレートがクイックシュー直結専用になっているSL-AZDシリーズもあります。

「剛性体」という、ブレ防止用の4つの丸い部品がプレートに埋め込まれています。

 

型名 SL-60ZSC SL-50ZSC SL-40ZSC
価格 19,800円 16,800円 13,800円
カメラ台サイズ 90×50mm 70×40mm 65×35mm
基台部直径 65mm 54mm 45mm
高さ 120mm 105mm 100mm
重量(T形レバー時) 565g 355g 240g
重量(丸形ノブ時) 580g 365g 250g
最大積載量 6kg 5kg 4kg

 

上の表は発売時のもので、価格は2017年頃にそれぞれ22,500円 19,500円 16,500円(税込)に改訂されています。

梅本の自由雲台は、ボールの固定、パン(水平)の固定、フリクションコントロールをひとつのノブ(レバー)で行います。
操作方法としては、ノブを軽く緩めると、パンが緩んで水平方向のみ動き、もう少し緩めるとボールが動きます。締め付ける場合は逆になります。
パンとボールのノブが独立しているものよりは慣れを必要とするので、若干好き嫌いが分かれる雲台かもしれません。

 

この雲台は購入時に丸ノブとT字型のレバーのどちらかを選べます。ノブとレバーは部品で販売されているので、後で交換することもできます。

僕は2台買って2台とも丸ノブを選びました。
T字型のレバーを選ばなかったのは、この雲台はレバーを引っ張って角度を変更する機構が無いというのが理由です。
他のメーカーの雲台にはレバーの角度が変えられるものがあり、レバーを回しやすい角度に変更したり、何かに引っかかってレバーが回らなくなるようなときに角度を変えて逃がすことができます。
雲台を選ぶときにこの機構の有無を気にする人はあまりいないと思いますが、個人的には結構重要なポイントです。

 

レバーの角度が変えられるVelbon PH-263
レバーにギアが内蔵されているので角度を変えられます。

梅本の雲台は丸ノブのほうがT字レバーよりも回転半径が小さく引っかかりにくいのと、形が丸であれば角度は関係なく、デザイン的にもすっきりしていて良いと思います。

梅本製作所の雲台には専用のグリスが別売りで用意されていて、定期的なメンテナンスが推奨されています。
雲台購入と同時に一応ひとつ購入しましたが、撮影中にグリスが指に付いたりホコリが付きやすくなったりするので、ユーザーとしては正直言ってグリスはあまり使いたくないというのが本音ですね。

専用グリス

 

カメラ

Posted by takumi-ya