オーディオインターフェイスを購入 – ヤマハAG06

ヤマハのウェブキャスティングミキサー、AG06を購入しました。
この機種は形がミキサーっぽくなっており、動画の生配信向けに作られていますが、中身はオーディオインターフェイスとほぼ同じものです。

ヤマハAG03/AG06は発売開始からすでに約5年経過していて、検索するとレビューもたくさんあります。
いまさらレビューもなんなので、今回の記事では購入に際して比較した機種や、注意点などを初心者向け備忘録として書いておきます。

 

オーディオインターフェイスとは

パソコンで音声や音楽を再生するとき、必要になるのがデジタル信号の音をアナログに変換するコンバーターです。デジタルからアナログに変換するのでD/Aコンバーター(Digital Analog Converter)、通称DAC(ダック)と呼ばれています。

DACはデジタル→アナログの一方向だけなので、音声や楽器の音などをパソコンに取り込んで処理したい場合、アナログ→デジタルのコンバーター(ADC)が必要になります。

一般的に、単にDACのみの機能を持つものはそのままDACと呼ばれ、DACとADCの両方の機能を持ち、マイクや楽器を接続する入力端子や音声を混合するミキサー機能を持つものがオーディオインターフェイスと呼ばれています。

 

オーディオインターフェイス ミキサータイプとラックマウントタイプの違い

プロ用や高価なオーディオインターフェイスの筐体は一般的にラックマウントサイズです
ラックマウントの寸法は幅が19インチ=482.6mm)、高さは1U(1.75インチ=44.45mm)や2Uなどです。
幅が1/2のハーフラックサイズや1/3のサイズなどもあります。

 

比較的安価なオーディオインターフェイスは、ハーフラックサイズなどのラックマウントサイズに準じた寸法になっているようですが、ネジ穴がなくラックマウント金具が取り付けできないものがあるようです。

 

ラックマウントタイプに対し、ヤマハAG03、AG06等はミキサーのような筐体になっています。メーカーによってはデスクトップタイプと呼んでいます。

機能的には、使えるマイクの種類やループバックの有無、使えるエフェクトの種類などに違いがあります。
ミキサータイプのヤマハAGシリーズや、TASCAM MiNiSTUDIOシリーズ、ROLANDのボイストランスフォーマーVT-4等のオーディオインターフェイスはプラグインパワーのエレクトレットコンデンサーマイクやヘッドセットが使えますが、ラックマウントタイプは使えないものが多いようです。

後述しますが、「コンデンサー・マイクロホン」と「エレクトレット・コンデンサー・マイクロホン」は別物です。初めてマイクを買う場合、いちばん間違いやすいところです。

また、ミキサータイプはループバック(パソコンの音とオーディオインターフェイスの音をミックスして出力する機能)できるものが多いと思いますが、廉価なラックマウントタイプではループバックができないものがあります。このあたりが用途と機能の差ですね。

 

ラックマウントのサイズについて
幅の482.6mはブラケット(ネジ止めする部分)込みのサイズで、ブラケットを外せるタイプの機器では本体幅が430mm程度です。
下図は1Uタイプの外寸の例です。

 

コネクターについて

オーディオインターフェイスに使うケーブルと、その両端にあるコネクターは種類がいくつかあるので使用機材に合うものを用意します。

 

バランス接続とアンバランス接続

ホームオーディオ製品に一般的に使われているのはRCAピンコード等のシールドケーブルで、これは芯線(ホット)の周りをシールド線(コールド)で覆うような構造の2本線になっていて、アンバランス(不平衡)と呼ばれます。

バランス(均衡)は2本の芯線(ホット、コールド)をシールド(グラウンド)で覆う構造の3本線になっています。ホットとコールドは逆の位相になっていてノイズを打ち消す性質があるので、長距離の信号伝送や業務用やハイエンドのオーディオに使われます。

 

コネクター

 

フォンコネクター

ステレオのヘッドホン等によく使われている標準サイズ(1/4インチ、6.35mm)のプラグが付いたケーブル。
2極(TS)と3極(TRS)があり、T(チップ)は先端、R(リング)は中間、S(スリーブ)は長い部分です。R無しが2極のTSです。

ステレオヘッドホンの場合はTRSのアンバランス接続になり、先端からL、R、アースとなっています。
TRSをバランス接続に使う場合はモノラルになり、先端から正相(HOT)、逆相(COLD)、アースとなります。

 

XLR(キャノン)コネクター

XLRコネクターはアメリカのCANNON社が開発したのでキャノンコネクターとも言われます(カメラのキヤノンとは別)。

 

1番ピンはアースですが、2番と3番は規格によって変わり、国際規格としては2番がHOT、3番がCOLDとなっています。

 

 

マイク入力について

オーディオインターフェイス一式を揃える際、初心者の方がいちばん迷うのがどんなマイクを購入すればよいのかということでしょう。
とりあえずアマゾンで売れ筋のものを買っておけば間違いない、と考えるかもしれません。
そういう方の中には、定番品(?)のソニー・エレクトレットコンデンサーマイクロホン、ECM-PCV80Uを買った人も少なくないと思います。

僕もご多分に漏れず、このECM-PCV80Uを何年か前に購入して持っています。価格からしておそらく初心者向けのこのマイクにはちょっと注意点があります。

一般的なマイクはダイナミックマイクロホン、コンデンサーマイクロホン、エレクトレットコンデンサーマイクロホンの3種類があります。
プラグは規格品なのでサイズさえ合えば挿せますが、動くかどうかは別の話になるというのがややこしいところ。

ダイナミック コンデンサー エレクトレット
コンデンサー
エレクトレットコンデンサー(2電源)
電源 なし 9V~48V 5V
(プラグインパワー)
内蔵電源、
プラグインパワー
用途 ボーカル 汎用 汎用 汎用
感度 低い 高い 高い 高い

ECM-PCV80Uの本体にはXLRコネクター(キャノン)が付いていて、付属ケーブルの出力コネクターは3極ミニプラグ、プラグインパワーという仕様。2電源方式ではないので、プラグインパワー対応の機器に接続するか、もしくは付属のUSB Audio Boxを介してPC等に接続します。
キャノンコネクターだけ見るとコンデンサーマイク用のXLRジャックに接続して使えそうな気がしますが、XLRはファンタム電源しか供給できないので当然使えません。

また、オーディオインターフェイスは基本モノラルなので、一般的に3極ミニプラグ等のステレオマイクは使用できません。ステレオマイクを使用したいときはサウンドブラスター等のステレオマイク対応オーディオインターフェイスが必要になります。

 

ファンタム電源

ファンタム電源(ファントム電源)はコンデンサーマイクを使う場合に必要な電源です。
電圧は+48Vのものが多いようですが、オーディオインターフェイスやマイクの種類によって電圧が違うものがあり、その組み合わせで使えるか確認しておく必要があります。
オーディオインターフェイスの電力供給もON/OFFできるものと常時出力しているものがあります。

 

購入

到着。

 

マニュアル類の他には本体とUSBケーブルが入っています。

 

AG06本体。

 

AG03はモニター出力がRCAですが、これはフォンプラグになっています。

 

一般的なRCA入力のアンプに繋ぐにはフォンーRCA変換プラグ等を使います。
このアダプターはかなり昔に買ったソニー製ですが、すでに廃盤。新品はメジャーな国内メーカーではJVCかオーディオテクニカで販売しています。

変換プラグを挿したところ。

 

使用する前に

PCにAG03/06をPCに接続する前にドライバーのインストールを行います。

ここから「Yamaha Steinberg USB Driver」をダウンロードしてインストール。ついでに「AG DSP Controller」もダウンロード・インストールします。
Cubase AIをインストールする手順はこちら