ヤマハAG06購入- オーディオインターフェイスやマイクの選び方
ヤマハのウェブキャスティングミキサー、AG06を購入しました。
この機種は形がミキサーっぽくなっており、動画の生配信向けに作られていますが、中身はオーディオインターフェイスとほぼ同じものです。
ヤマハAG03/AG06は発売開始からすでに5年ほど経過していて、検索するとレビューもたくさんあります。
いまさらという気もするので、今回の記事ではレビューは開封のみにしています。
その代わり、初心者がオーディオインターフェイスを購入する場合、マイクやケーブルなどの周辺機器の種類が多く、誤った選択をすると買ってはみたけれど使えない、ということになりかねないので、その辺に関する注意点などを備忘録として書いておきます。
2022年4月:AG03/06がモデルチェンジし、AG03MK2、AG06MK2が発売になりました。
オーディオインターフェイスとは
パソコンで音声や音楽を再生するとき、必要になるのがデジタル信号の音をアナログに変換するコンバーターです。デジタルからアナログに変換するのでD/Aコンバーター(Digital Analog Converter)、通称DAC(ダック)と呼ばれています。
DACはデジタル→アナログの一方向だけなので、音声や楽器の音などをパソコンに取り込んで処理したい場合、アナログ→デジタルのコンバーター(ADC)が必要になります。
一般的に、単にDACのみの機能を持つものはそのままDACと呼ばれ、DACとADCの両方の機能を持ち、マイクや楽器を接続する入力端子や音声を混合するミキサー機能を持つものがオーディオインターフェイスと呼ばれています。
ほとんどのパソコンにはサウンドデバイスが実装されていて、DACもADCも内蔵されています。
音楽を再生すれば内蔵のスピーカーから音が出ますし、スカイプで通話ができるのはマイクで拾った音声をデジタルに変換できる機能が内蔵されているということになります。
例えばYouTube用のナレーションを録音するだけならPCの機能のみでもできますが、なぜわざわざオーディオインターフェイスやマイクを買って接続するかというと、いちばん大きな理由はPC内蔵のデバイスではノイズが乗ったり、マイクの質が悪くて音声がクリアにならないからです。
YouTubeでチャンネルを開設して動画を投稿してみたけれど、声が小さくてボソボソした音になってしまい何を言っているかわからない...というような理由からUSB接続のマイクを買ってみたり、本格的なマイクとオーディオインターフェイスを買ってみたりというような方はかなり多いようです。
またDTM(デスクトップミュージック)で音楽の制作をする際、ボーカルやアナログ楽器を録音したり、ライブ配信をするためにも使われます。
オーディオインターフェイス ミキサータイプとラックマウントタイプの違い
プロ用や高価なオーディオインターフェイスの筐体は一般的にラックマウントサイズです
ラックマウントの寸法は幅が19インチ=482.6mm)、高さは1U(1.75インチ=44.45mm)や2Uなどで、前面パネルの両端に固定用のブラケットが付いています。
幅が1/2のハーフラックサイズや1/3のサイズなどもあります。
比較的安価なオーディオインターフェイスは、ハーフラックサイズなどのラックマウントサイズに準じた寸法になっているようですが、ネジ穴がなくラックマウント金具が取り付けできないものがあるようです。
ラックマウントタイプに対し、ヤマハAG03、AG06等はミキサーのような筐体になっています。メーカーによってはデスクトップタイプと呼んでいます。
機能的には、使えるマイクの種類やループバックの有無、使えるエフェクトの種類などに違いがあります。
ミキサータイプのヤマハAGシリーズや、TASCAM MiNiSTUDIOシリーズ、ROLANDのボイストランスフォーマーVT-4等のオーディオインターフェイスはプラグインパワーのエレクトレットコンデンサーマイクやヘッドセットが使えますが、ラックマウントタイプは使えないものが多いようです。
後述しますが、「コンデンサー・マイクロホン」と「エレクトレット・コンデンサー・マイクロホン」は別物です。初めてマイクを買う場合、いちばん間違えやすいところです。
また、ミキサータイプはループバック(パソコンの音とオーディオインターフェイスの音をミックスして出力する機能)できるものが多いと思いますが、ラックマウントタイプではループバックができないものがあります。このあたりが用途と機能の差ですね。
大雑把な目安として、ミキサータイプやループバックのあるものは配信向け、ループバックのないものや音楽制作用のアプリやプラグインが多数付属しているものは音楽制作向けという感じでしょうか。
ラックマウントのサイズについて
幅の482.6mはブラケット(ネジ止めする部分)込みのサイズで、ブラケットを外せるタイプの機器では本体幅が430mm程度です。
下図は1Uタイプの外寸の例です。
ケーブルとコネクターについて
オーディオインターフェイスに使うケーブルと、その両端にあるコネクターは種類がいくつかあるので使用機材に合うものを用意します。
バランス接続とアンバランス接続
アンバランス
ホームオーディオ製品に一般的に使われているのはRCAピンコード等のシールドケーブルで、これは芯線(ホット)の周りをシールド線(コールド)で覆うような構造の2本線になっていて、アンバランス(不平衡)と呼ばれます。
両端の端子はRCAピンや2極のTSフォンプラグが一般的です。
バランス
バランス(均衡)は2本の芯線(ホット、コールド)をシールド(グラウンド)で覆う構造の3本線になっています。ホットとコールドは逆の位相になっていてノイズを打ち消す性質があるので、長距離の信号伝送や業務用、ハイエンドのホームオーディオなどに使われます。
両端の端子はXLRか3極のTRSフォンプラグが一般的です。
オーディオインターフェイスでは入力がバランスとアンバランスの両方に対応し、ライン出力はバランスとアンバランス兼用、またはアンバランスのみのどちらかになっているものが一般的です。
XLR(キャノン)コネクター
オーディオインターフェイスに接続するコンデンサーマイクやダイナミックマイクは多くの場合、XLRのバランスケーブルを使用します。
XLRコネクターはアメリカのCANNON社が開発したのでキャノンコネクターとも言われます(カメラのキヤノンとは無関係)。
下の写真は左がXLRオス(マイク本体)、右がXLRメス(ケーブル)です。
一般的なXLRケーブルの端子は片側がオス、もう片方がメスになっています。
接続例:
マイク(XLRオス)ー XLRメス(ケーブル)ーXLRオス(ケーブル)ー オーディオインターフェイス(XLRメス)
XLR端子のピンアサインは1番ピンがアースで共通ですが、2番と3番は機材によって変わります。
一般的な機材は国際規格の「2番HOT、3番COLD」が採用されています。
フォンプラグ
オーディオインターフェイスではステレオのヘッドホン等によく使われている標準サイズ(1/4インチ、6.35mm)のプラグが使われます。
2極(TS)と3極(TRS)があり、T(チップ)は先端、R(リング)は中間、S(スリーブ)は長い部分です。R無しが2極のTSです。
ステレオヘッドホンの場合はTRSのアンバランス接続になり、先端からL、R、アースとなっています。
TRSをバランス接続に使う場合はモノラルになり、先端から正相(HOT)、逆相(COLD)、アースとなります。
フォンプラグのサイズは写真の6.35mmの他に3.5mm、2.5mmがありますが、オーディオインターフェイスでは6.35mmが一般的です。
オーディオインターフェイスのコネクター
オーディオインターフェイスに使われているコネクターには以下のようなものがあります。
XLRコンボジャックは3ピンのキャノン、TRSまたはTSフォンジャックを兼ねたものになっています。
マイクはXLRに、楽器やラインレベルのデバイスはフォンジャックに接続します。
コンボジャックではないXLRのみのコネクターを装備している機材の場合、別系統でライン入力を装備しているものもあります。
AG03/06などのデスクトップタイプには、一般的なオーディオインターフェイスにはあまり装備がないヘッドセットとAUX入力があります。端子は3.5mmミニジャック。
マイクについて
マイクの種類
一般的なマイクはダイナミックマイクロホン、コンデンサーマイクロホン、エレクトレットコンデンサーマイクロホンの3種類があります。他にもリボンマイク等がありますが、マイナーなのでここでは割愛します。
コンデンサーマイクロホンとエレクトレットコンデンサーマイクロホンは動作原理は同じですが、音を拾う素子の違いから動作電圧なども違うので、別物として考えたほうがいいです。
プラグは規格品なのでサイズさえ合えば挿せますが、動くかどうかは別の話になるというのがややこしいところ。
「エレクトレットコンデンサーマイク」を「コンデンサーマイク」と表記して販売されているものも多いので、購入時には電源電圧などから判断し、どちらか確認することが必要です。
USB接続のマイクはオーディオインターフェイスを使用しませんので本記事では省略しますが、エレクトレットコンデンサーマイクにA/Dコンバーターを内蔵しているものが多いようです。
マイクによってはUSBとXLRの2出力に対応しているものもあります。
ダイナミック | コンデンサー | エレクトレット コンデンサー | エレクトレット コンデンサー(2電源) | |
電源 | なし | ファンタム電源 9V~48V | プラグインパワー 5V | プラグインパワー、 内蔵電源 |
用途 | ボーカル | 汎用 | 汎用 | 汎用 |
感度 | 低い | 高い | 高い | 高い |
接続(※) | XLR フォンプラグ | XLR | ミニプラグ | ミニプラグ |
接続例 | オーディオインターフェース | オーディオインターフェース | パソコンのマイク端子(※2) | パソコンのマイク端子 (※2) |
※2 PC等のオーディオ端子が4極(CTIA or OMTP)の場合、使用できない機種があります。
マイクの形状
マイクは筒状のものが一般的ですが、ネクタイピンで挟むように襟などに付けるピンマイク(ラベリアマイク)、細い自在アームの先端にマイクが付いたグースネックタイプ、ヘッドホンと一体になったヘッドセットマイクなどもあります。
間違いだらけのマイク選び
ECM-PCV80U
オーディオインターフェイスとマイク一式を揃える際、初心者の方がいちばん迷うのがどんなマイクを購入すればよいのかということでしょう。
とりあえずアマゾンで売れ筋のものを買っておけば間違いない、と考えるかもしれません。
そういう方の中には、定番品(?)のソニー・エレクトレットコンデンサーマイクロホン、ECM-PCV80Uを買った人も少なくないと思います。
僕もご多分に漏れず、このECM-PCV80Uを何年か前に購入して持っています。価格からしておそらく初心者向けのこのマイクにはちょっと注意点があります。
このマイクは基本的に「USBマイク」として使用する前提になっており、付属の USB Audio Box を通してPCのUSB端子に接続します。その状態で使う分には問題ありません。
ところが、ECM-PCV80Uの本体にはXLRコネクター(キャノン)が付いていて、付属ケーブルは「XLR ー 3極ミニプラグ」というイレギュラーな仕様。
キャノンコネクターだけ見るとオーディオインターフェイスのXLRジャックに接続して使えそうな気がしますが、XLRはファンタム電源(9~48V)しか供給できないので動作しません(というか電圧が高すぎて壊れるかも)。
他にも、オーディオテクニカのAT2020やAT2035などのように、マイク自体はエレクトレットコンデンサーマイクで電源がファンタム電源という製品もあり、これはそのままオーディオインターフェイスに接続して使用できます。
コンデンサーマイク vs ダイナミックマイク
YouTubeなどでマイクのレビューを見ると、コンデンサーマイクを薦めているものを多く見かけます。
確かにコンデンサーマイクは感度が高く小さな音も忠実に拾い、音質も良いということは間違っていないのですが、一般的な家庭で使うとパソコンのファンやエアコンの音、車の走行音など、余計な音をいろいろ拾ってしまうというデメリットもあります。
対してダイナミックマイクは感度が低めで、音質もコンデンサーマイクと比較してしまうとややこもり気味になるということで、マイクを使い始める時期の方はコンデンサーマイクを選んでしまう、ということが多いように思います。
しかし、最近は配信や解説動画のようなトーク用途には、環境音を拾いにくいダイナミックマイクマイクの方が使いやすい、という評価に傾いて来ている感じがします。
オーディオテクニカのAT2040は配信向けマイクとして2021年9月発売。
TASCAM TM-70は2021年6月発売。卓上スタンド、ショックマウント付きマイクホルダー、XLRマイクケーブル(2.0m) が付属しており、価格もかなりリーズナブルです。
YouTubeの Dave Fromm Channel で写っているのがElectro-Voice (エレクトロボイス) のRE20かRE320。
Electro-Voice はJBLやアルテックより歴史があるアメリカの老舗プロオーディオメーカーです。
ダイナミックマイクの音が小さい
ダイナミックマイクはコンデンサーマイクに比べ感度が低いので、音が小さくなります。
オーディオインターフェイスのプリアンプでは増幅が足りない場合、クラウドマイクロホン Cloudlifter CL-1 などのパッシブマイク用プリアンプをマイクとオーディオインターフェイスの間に接続すると改善されます。
Cloudlifter CL-1 はファンタム電源でプリアンプを駆動してダイナミックマイクの出力を増幅します。
ダイナミックマイクは比較的廉価なので、こういったプリアンプ自体がマイクより高額になる場合もありますが、ノイズの少なさや周囲の音を拾わないなどの関係でダイナミックマイク+プリアンプの組み合わせを推奨する人もいます。
エレクトレットコンデンサーマイクとオーディオインターフェースとの接続
一般的なオーディオインターフェースで使えるマイクはコンデンサーマイクかダイナミックマイクで、エレクトレットコンデンサーマイクを直接接続して使用することはできません。
ヤマハAG03/06やTASCAM MiNiSTUDIO CREATOR US-42など、エレクトレットコンデンサーマイクを使用できる製品もありますが、取扱説明書にはヘッドセットのマイク(プラグインパワー対応)というような記載をされていて、エレクトレットコンデンサーマイクとは書かれていないのが微妙な感じはします。
また、オーディオインターフェイスは基本モノラルなので、プラグインパワーのマイクが使えてもおそらくステレオマイクは使用できません。ステレオマイクを使用したい場合、サウンドブラスター等のステレオマイク対応オーディオインターフェイスが必要になります。
エレクトレットコンデンサーマイクをオーディオインターフェイスに接続したい場合は、オーディオテクニカのAT-MA2などのマイクアンプを接続し、ライン出力に変換すれば使えます。
また、RODE VXLR+などファンタム電源をプラグインパワーの電圧に落とす変換コネクターもあります。
ファンタム電源
ファンタム電源(ファントム電源)はコンデンサーマイクを使う場合に必要な電源です。
電圧は+48Vのものが多いようですが、オーディオインターフェイスやマイクの種類によって電圧が違うものがあり、まれに動作しない組み合わせがあるかもしれません。
エレクトレットコンデンサーマイクロホンのプラグイン電源(5V程度)とは全く違うので混同しないようにしてください。ダイナミックマイクは電源不要なので、ファンタム電源は必ずオフにします。
(ファンタム電源はたいていスイッチでON/OFFできますが、まれに常時出力している機材があります)
ファンタム電源を使う機材を使う際の注意点として、ファンタム電源がオンになったままマイクのコネクターを抜いたり挿したりすると、故障の原因になることがあります。
XLRマイク入力が2系統以上ある場合、個別にファンタム電源がON/OFFができるものと、ひとつのスイッチで全系統のファンタム電源をON/OFFするものがあります。後者の場合、マイク入力が2系統以上あってもコンデンサーマイクとダイナミックマイクを同時に使えないなどの制限があります。
マイクの指向性
マイクには音を拾う向きがあり、これを指向性といいます。用途に応じた指向性のマイクを正しい方向に設置しないと音が小さかったり、周囲の余計な音を拾ってしまいます。
指向性のあるマイクの向きは音に対して正面(先端・トップアドレス/エンドアドレス)や側面(サイドアドレス)など設置方向の指定があります。
マイクの指向性は以下のようなものがあります。
ポーラパターン | ||
無指向性(全指向性、オムニ) | どの向きに対しても感度が同等 | |
単一指向性(カーディオイド) | 正面に対して感度が良い | |
超指向性(スーパーカーディオイド) | 単一指向性をより狭い向きにしたもの。 呼称は同じでも製品によってかなり差がある。 指向性が特に鋭いものをショットガンと呼ぶ |
ノイズ対策
音声の収録につきまとうのがノイズの問題です。
配信などであればOBSに内蔵されているノイズリダクションが使うとかなり低減されます。また費用はかかりますがプラグインソフトやマイクプリアンプなどを使う方法もあります。
iZotope ( アイゾトープ ) / RX Elements
A.I.がノイズを自動検知・除去するノイズリダクションソフト。
dbx ( ディービーエックス ) / 286s マイクプリアンプ/コンプ/エンハンサー/ディエッサー
マイクプリアンプ、コンプレッサー、ディエッサー(サ行の歯擦音を低減)、エンハンサー、エキスパンダー、ゲート(一定レベル以下の信号をカット)機能を搭載したチャンネルストリップ。
オーディオインターフェイスの選び方
前置きが超長くなりましたが、ようやくオーディオインターフェイスの選び方です。
価格が5000~20000円くらいのもので選ぶと、大別して
1.マイク入力×1+ライン入力×1 (XLR×1、フォンジャック×1 or RCAピンジャック×2(排他))
2.マイク入力 or ライン入力(排他)×2(XLRコンボジャック×2)
のどちらかです。
どちらも入力が2系統ですが、マイクは1系統につきマイクプリアンプとファンタム電源出力がひとつ必要になるので、コスト高になるマイク×2は比較的高価格になります。
マイク×2 の製品はMIDI端子が付いて価格差が広がる傾向もあります。
ヤマハAG03/06のようなミキサータイプはちょっと特殊で、入力が多かったり、ふたつあるXLRコンボのうちファンタム電源を供給できるのは片側だけという落とし穴(AG06)があったりします。
エレキギターなどハイインピーダンス機器を接続する場合はHi-Zという切り替えが付いているものがベター。Hi-Zの表示がなくてもハイインピーダンスに切り替え可能なものもあります。
購入にあたっては、選択のポイントとして以下を重点的にチェックしました。
1.同時に使う入力の数
2.ループバックの有無
3.PCとの接続端子/規格
コネクターがUSB-Cでも通信規格はUSB2.0の製品が多く、パソコン側のUSB3.0の端子に接続すると相性が悪くノイズが乗ったりする場合があるそうです。最近のパソコン本体にはUSB2.0が無いことも多いのでちょっと注意。
接続端子がThunderboltのみの製品もあります。
4.内蔵DSP
機種によっては DSP(音を加工するエフェクトソフト) が内蔵、あるいは標準で使えるものがあります。 配信向けのヤマハAGシリーズやTASCAM MiNiSTUDIOシリーズはコンプレッサー等が付属しています。
5.付属ソフト
ほとんどがダウンロードする形になりますが、Cubase等のDAW(Digital Audio Workstation、音楽制作用ソフト)やDSPなどが無償で使えるライセンス付属するものが多いです。メーカーによってかなり差があるので、特に音楽制作の場合は吟味したほうが良いかも。
6.マイクプリアンプの性能(ローノイズ)やダイナミックレンジ
カタログに書かれていない場合はYouTubeでJulian Krause氏のチャンネルをチェック。
AUDIENT ( オーディエント ) evo4
ダイヤルがひとつというシンプルなインターフェイス、マイク入力EIN:-128dBu、ダイナミックレンジ:113dBというトップクラスの性能。
サンプルレート:24bit/96kHz
ループバック:有
M-AUDIO ( エムオーディオ ) M-Track Solo / M-Track Duo
非常に安価ながら必要な機能を備えたUSBオーディオインターフェイス。品切れ多し。
サンプルレート:16bit/48kHz
ループバック:無
FOCUSRITE ( フォーカスライト ) Scarlett Solo (gen. 3) / Scarlett 2i2 (gen. 3)
音楽制作で人気のオーディオインターフェイス。
サンプルレート:24bit/192kHz
ループバック:無
TASCAM ( タスカム ) US-1x2HR / US-2x2HR
USシリーズのマイナーチェンジ版。筐体は同じサイズで色違いですが、内部回路は一新されているそうです。
サンプルレート:24bit/192kHz
ループバック:有(ループバック音量調整可能)
RME ( アールエムイー ) / Fireface UCX II
20入力20出力のUSBオーディオインターフェイス。
サンプルレート:24bit/192kHz
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO X6 Heritage Edition
Thunderbolt接続の16イン/22アウトオーディオインターフェイス。
サンプルレート:24bit/192kHz
購入
一般的なRCA入力のアンプに繋ぐにはフォンーRCA変換プラグ等を使います。
このアダプターはかなり昔に買ったソニー製ですが、すでに廃盤。新品はメジャーな国内メーカーではJVCかオーディオテクニカで販売しています。
使用する前に
PCにAG03/06をPCに接続する前にドライバーのインストールを行います。
ここから「Yamaha Steinberg USB Driver」をダウンロードしてインストール。ついでに「AG DSP Controller」もダウンロード・インストールします。
Cubase AIをインストールする手順はこちら。
DACとして使用
AG03/06は192kHz/24bit再生に対応しているので、ハイレゾDACとして使うこともできます。
サンプリングレートの設定
インストール後はサンプリングレートが44.1KHzになっているので、コントロールパネル > 「Yamaha Steinberg USB Driver」を開き、サンプリングレートを設定します。
ASIOとWASAPI
WASAPIは非対応のようです(foobar2000では再生できませんでした)。
プレイヤーがfoobar2000であれば、コンポーネントの「ASIO support」をインストールするとASIOで再生ができるようになります。
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